エコキュートの台風対策!台風時の使用法やエコキュートへの火災保険適用を徹底解説!

台風が来ると停電や断水が心配…

台風でエコキュートが故障するのを防ぎたい!

もし台風でエコキュートが故障したら火災保険は使えるのかな?

ここ数年、自然災害のニュースを目にすることが増え、台風の接近に不安を覚える方も多いのではないでしょうか。

実は、​​エコキュートのタンクは常に湯水で満たされているため、家族で2〜3日分の生活用水が確保できる災害に強い設備です。

ただし、高い耐久性を持っているエコキュートでも、台風前にしっかり備えることが重要になります。

そこで今回は、エコキュートでできる台風対策と断水・停電時の使用方法、さらに台風被害を受けた際のエコキュートの火災保険の適用条件について詳しく解説します。

エコキュートで備える!台風接近時にやるべき対策とは?

浴槽にお湯や水をためて生活用水を確保する

浴槽にお湯や水をためておくことで、断水が発生しても生活用水として利用することができます。とくにトイレを流すには大量の水が必要となるため、台風が接近しているときは入浴後の残り湯を捨てないようにしましょう。

ただし、小さなお子様がいるご家庭では、転落したり溺れたりしないよう十分な注意が必要です。

もしその日にシャワーで済ませて浴槽にお湯を張っていない場合や、家族全員の入浴がすでに済んでいる場合は、浴槽をきれいに洗ってから新しい水をためるとより清潔で長持ちする水を確保できます。

「沸き増し」で貯湯タンクをお湯で満タンにする

台風が接近する前に、エコキュートの「沸き増し」機能を活用して貯湯タンクにお湯を多く確保しておきましょう。

ためておいたお湯は、体を拭いたり湯たんぽに入れたりとさまざまな用途に使えます。災害時に少しでも快適さを保てるよう、お湯はたっぷりと沸かしておくことをおすすめします。

また、100L沸き増しするには約一時間かかるため、台風の進路を見て早めに準備しましょう。

エコキュートメーカー別】満タン沸き増しに便利な機能

貯湯タンクを効率よく満タンにするための機能が搭載された機種もあります。さらに、日中家を留守にする家庭が増えていることから、専用アプリで外出先からエコキュートを操作できる機種も増えてきました。

これらの便利な機能を活用して、台風に万全に備えましょう。以下に、各メーカーの満タン沸き増しに便利な機能を簡単にまとめました。

  • パナソニック:「沸き増し(全量)」/「使ったら沸き増し」
  • 三菱電機:「満タンわき増し」
  • ダイキン工業:「12時間満タン」/「1回満タン」
  • コロナ:「1回満タン」

気象警報に連動した自動沸き上げが搭載された機種もオススメ

あらかじめ選択した気象警報・注意報が発令されると、連動して自動で沸き上げをおこなう機能を搭載したエコキュートもあります。

  • ・パナソニック:「エマージェンシー沸き上げ」
  • ・ダイキン:「気象警報緊急沸き上げ」

※アプリでの設定が可能です。

台風で停電や断水したときにエコキュートでできること

停電中でもシャワーや蛇口からお湯を出せる

停電中でも、断水していない限り、シャワーや蛇口からお湯を出すことができます。ただし停電中は給湯温度をリモコンで調整できないため、やけどには注意をしましょう。

電気を必要とする「沸き上げ」「湯はり」「追い焚き」機能は、停電中には使えません。

また、機種によっては断水していなくてもお湯を出せない場合があるので、お使いのエコキュートの取扱説明書をご確認ください。

中高層の集合住宅などポンプによって水を送り出している場合も、お湯を出せないことがあります。

断水時はエコキュート本体の「非常用取水栓」からお湯を取り出せる

断水時にはシャワーや蛇口から湯水を出すことはできませんが、エコキュート本体の「非常用取水栓」から湯水を取り出すことが可能です。

水道水を沸かすと塩素が抜けてしまうこともあり飲料には向きませんが、やむを得ず飲むのであれば必ず煮沸してからにしましょう。

緊急時にスムーズに湯水を取り出すためにも、実際に「非常用取水栓」を操作して使い方を確認しておくことをおすすめします。

お湯を「非常用取水栓」から取り出す方法

  • タンクに脚部化粧カバーが付いている場合は取り外す
  • 漏電遮断器(電源)を下げて「切」にする
  • 給水配管止水栓を閉じる
  • 逃し弁レバーを上げる
  • 非常用取水栓を開いてお湯をバケツに受ける
  • 必要な分のお湯を取り出したら非常用取水栓を閉じる
  • 逃し弁レバーを下げる

火災保険適用の可能性があるエコキュート故障事例

エコキュートが台風などの自然災害で故障した場合、メーカー保証の対象外であることがほとんどですが、火災保険が適用されるケースがあります。

火災保険は、火災だけでなく自然災害で生じた損害も補償されます。ただし、火災保険の適用には一定の条件があるため、加入している保険内容を確認してください。

強風で室外機が転倒して故障

台風による強風で、エコキュートの室外機が転倒することがあります。この場合、無理に動かそうとすると、配管が外れたり冷媒が漏れ出たりする危険性があります。室外機が倒れた場合は自分で起こさず、専門業者に修理を依頼しましょう。

平常時に室外機がグラついていないかを点検し、異常があれば早めにエコキュート専門業者へ相談してください。

台風時に発生した落雷でエコキュートが故障

台風に伴う雷による過電流で、基盤が破損することがあります。貯湯タンクの漏電ブレーカーが正しく作動するか、日頃から点検しておきましょう。

洪水で浸水してエコキュートが故障

一度浸水してしまったエコキュートは、異常がないように見えても、必ず専門業者に点検してもらわなくてはなりません。

エコキュート内部に泥など不純物が入り込んでいる可能性があり、そのまま通電すると火災が発生するおそれがあります。

エコキュートの故障に火災保険が適用されないケース

自然の消耗や劣化によって生じた故障だった場合

火災保険は、「自然災害や偶然の事故による損害」が対象のため、経年劣化による故障は対象外です。

免責金額よりも少ない損害額だった場合

一般的に、免責金額を下回る損害については保険が適用されず、自己負担となります。加入している保険の契約内容をご確認ください。

火災保険には加入しているけれど特約をつけていなかった場合

例えば、浸水被害への保証は「水災補償」をつけていなかったら受けることができません。現在加入している保険に、風災や水災補償が含まれているか確認しましょう。

災害に強いエコキュート!台風前にメンテナンスしておけばより安心です!

エコキュートは、災害時に非常に心強い存在です。常に数百リットルの水を蓄えているため、台風などの緊急時に役立ちます。

ただ、エコキュートの機能を最大限に活かすには、日頃からのメンテナンスが欠かせません。とくに台風の前には、以下の点をチェックしておくと良いでしょう。

  • 貯湯タンクユニットの漏電遮断器が正しく動作しているか確認
  • ヒートポンプユニットの排水ドレンが詰まっていないか確認
  • エコキュートの設置が安定しているか確認

エコキュートを長く安全に使うためには、専門業者による定期点検も重要です。ファーストコールでは、他社が設置したエコキュートの点検も受け付けています。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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