エコキュートを買いたい!でもデメリットはなんだろう?
後悔しないためにできることはある?
節約のためにエコキュートを設置したものの、思ったよりも電気代が安くならなかったり、使いにくかったり・・・想像もしていなかったデメリットが出てくると困りますよね。
今回は、エコキュートで後悔してしまうケースと、失敗をしないための方法をわかりやすく解説します。エコキュートのメリット・デメリットを理解し、あなたの暮らしにフィットしたエコキュートを選びましょう!
エコキュート設置を後悔?5つのデメリットと対処法
エコキュート導入の初期費用が高い
エコキュートは決して安い買い物ではなく、初期費用は高額です。ただし他の給湯器よりもランニングコスト(毎月支払う電気料金)が安いので、将来的にトータルの支払金額は少なくなります。
初期費用が高いことを後悔するのは、次の2つのケースが考えられます。
ケース1.思ったよりも電気代が安くならないから元を取れる気がしない
沸き上げモードを多めに設定していたり、頻繁に沸き増しをしていませんか?また、家族がバラバラにお風呂入るからと長時間自動保温モードのままではありませんか?暮らしに合った設定を見直してみましょう。
ケース2.すぐ壊れるかもしれないと不安になってしまう。
エコキュートは、メンテナンス次第で長く使えます。専門業者の点検を定期的に受けて、安いランニングコストの恩恵をたくさん受けましょう。
お湯切れになることがある
エコキュートは、容量に合わせてお湯を沸き貯めておくシステムです。実際の使用量に対して、ギリギリの容量の貯湯タンクを購入してしまうと、お湯切れが起きる原因になります。沸き上げ温度を高く設定したり、沸き増し機能をONにすることで湯きれに対応できます。
ただし、沸き増しで割高な昼間の電気を使用するのはもったいないことです。これからエコキュートを購入する方は、ゆとりのある容量のタンクを選ぶことをおすすめします。
シャワーの水圧が低い
シャワーの水圧に不満をもたれるお客様もいるようです。実際にガスの給湯器に比べると、エコキュートは約1/3程度の水圧しかありません。
ただし、この水圧も解決方法があります!
ひとつめは、給湯温度を高めに設定すること。
エコキュートを使用しているとき、シャワーや水道からは水とお湯を混ぜ、設定温度に調整されたお湯が出てきます。そのため給湯温度を高めに設定すると、設定温度に調整するために水を多く必要とします。その結果、自然とお湯の総量が増えるため、シャワーの勢いをある程度強くできます。
ふたつめは、シャワーヘッドを買い替えること。お湯が出てくる穴を工夫することによって、通常のシャワーヘッドよりも水圧を上げることができるシャワーヘッドが市販されています。比較的安価に取り替えられるので、ぜひお試しください。
どうしても水圧が気になる方は、2箇所同時にお湯を使ってもパワルフな水圧が保てる「水道直圧式のエコキュート」もあります。次に買い替えるときはこちらを検討するのもオススメです。
電気料金が高く感じる
エコキュートは、電気代が安い時間帯の電気を利用してお湯を沸かすことで、電気代を節約します。一般的には夜間電力が安いプランを利用しますが、そもそも夜間電力が安いプランを契約していないと本領を発揮しません。また電気代が高い時間帯に電力を消費してしまうと、電気代が高くなります。今使用している電力プランの見直しが必要です。
またこれまではガスを使用していた家庭では、電気代が上がったように感じるかもしれません。その分ガス代が節約できているはずなので、よく見比べて検討してください。
騒音トラブルが起こる可能性がある
まれに、エコキュートの音が原因で近隣の住宅とトラブルになることがあります。エコキュートの設置場所が隣家に゙近すぎないか、特に寝室のような夜静かな場所と隣接していないかは検討しておきましょう。
エコキュートの音は、ヒートポンプユニットから発生します。ヒートポンプユニットを寝室からなるべく離れた場所に設置することで、音が聞こえにくくなります。
エコキュートでお湯を沸かすメリット
停電・災害時も貯湯タンク内のお湯を利用できる
停電・災害などのいざという時に、貯湯タンクに入っているお湯を取り出すことができます。煮沸すれば飲むこともできます。ガス給湯器は停電しているとリモコンを操作できないので、エコキュートのほうが備蓄の安心感があります。
夜間電力がお得なプラン利用で光熱費が安くなる
家庭における消費エネルギーの約3割が給湯のために使われていることをご存知でしょうか?
エコキュート利用時には、電力会社が提供する深夜の電気代が安くなるプランを活用し、電気料金が安い夜間にまとめてお湯を沸かすと、節約効果が絶大です。
またエコキュートは空気中の熱を利用してお湯を沸かす「ヒートポンプ方式」なので、従来の電気温水器と比べて3分の1程度の電気使用量で済みます。
電化住宅だからガスの基本料金がかからない
ガス料金の内訳は、ガス料金 = 基本料金 + 従量料金(使った分だけかかる料金)です。
ガス給湯器からエコキュートに買い替えた場合、これまで支払っていたガス料金を支払う必要がなくなります。また光熱費の料金の支払先が一本化するので、管理が楽になります。
ただガスをなくすことに不安を感じる方も多いと思います。カセットコンロを用意しておくと、日常使いにも被災したときの備えとしても助かります。
後悔しないエコキュートの選び方
エコキュートの寿命は、約10年と言われています。毎日使用するものなので、後悔しないように選びたいですよね。おすすめの選定ポイントを3つご紹介します。
エコキュートは補助金対象の高性能な機種を選ぶ
エコキュートを購入するときは、その時に使用できる補助金制度がないか必ず確認しましょう。タイミングが合えば、国や自治体による補助金制度を使って、割安で高性能なエコキュートを購入することができます。
2023年8月現在では、国によって実施されている「給湯省エネ事業」や「こどもエコすまい支援事業」が注目されています。
高い省エネ基準を満たす機種に購入費用の一部が助成される制度なので、ハイグレードの高性能な機種が対象となっています。
「マイクロバブルや配管自動洗浄に憧れるけれど、手が出ない…」と購入を見送っていた方には大きなチャンスです!
補助金は予算の上限に達し次第終了してしまうので、エコキュートの購入を検討している方はお早めにエコキュートの専門業者に問い合わせましょう。
エコキュートは、家族構成・ライフスタイルに合った容量の貯湯タンクを選ぶ
タンク容量を選ぶ目安
家族の人数 | タンク容量 |
5〜7人 | 550L |
4〜6人 | 460L |
3〜5人 | 370L |
2〜4人 | 300L |
エコキュートのタンク容量は、家族の人数が目安になります。家族の人数が同じでも、毎朝シャワーを浴びる家族がいたりすると、お湯が足りなくなってしまうこともあるかもしれません。
割高な昼間の電気料金のときに、湯きれで頻繁に沸き上げをするのは、非常にもったいないことです。エコキュートのタンク容量は、ゆとりをもって大きめのサイズを選ぶようにしましょう。
シャワーの水圧が強い「水道直圧式」のエコキュートを選ぶ
ファミリー世帯は特に、水圧が強いタイプのエコキュートが使い勝手がよくておすすめです。エコキュートのデメリットの一つである「水圧が弱さ」を解消してくれます。
水圧が弱いと髪や身体を洗い流す時間がかかったり、家族の入浴&お皿洗いで二箇所同時にお湯を使うと少ない湯量になったりと、ストレスを感じてしまいます。
水道直圧式のエコキュートなら、湯はりに使うお湯以外は貯湯タンクの中を通さないので、蛇口から出るお湯の勢いが強いまま利用できます。
後悔しないエコキュートの設置場所
エコキュートの騒音問題を避けるためには、音の発生源であるヒートポンプユニットの置き場所に気をつけましょう。
- 寝室から距離を離して設置する
- 窓・換気口のような家の開口部付近の設置を避ける
- ヒートポンプユニットから壁までメーカー推奨の距離を確保する
以上3つのポイントを守ることで、ヒートポンプから発生する音や振動を受けにくくなります。
メンテナンスで寿命をのばし初期費用を取り戻そう!
エコキュートは、初期費用が他の給湯器よりも高額です。しかし、長い目で見るとランニングコストが安い分トータルの出費が最も低くなります。
つまり、長く使うほどに得をするということ。メンテナンス不足によって想定していた寿命よりも早く故障してしまうような事態は絶対に避けたいものです。
ご自身で出来る清掃などのメンテナンスはもちろん、専門業者の定期点検を3年に1度受け、エコキュートの寿命を伸ばしましょう。
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