実は、とっても簡単なエコキュートの水抜き。手順通りにすれば5分もかからず終わる作業です。とはいえ、こんな疑問をお持ちではないでしょうか。
水抜きをしないとどうなるんだろう…
自分で水抜きってできるかな?方法を知っておきたい!
業者さんにおまかせしたいけど、どこに頼めばいいの?
この記事では、「水抜きが重要な理由」「水抜き手順」「専門業者へ依頼すべきケース」などをわかりやすく解説していきます。
水抜きをしないとエコキュートの寿命が短くなる!?
「水抜き」とは、貯湯タンクの底にたまった汚れを取り除く、重要なメンテナンス作業です。水道水に含まれるカルシウムやシリカなどの微量のミネラルは、濃縮されると非常に硬い「スケール」と呼ばれる物質になります。
貯湯タンクのメンテナンスを怠ると、スケールが原因で「熱交換効率の低下」や「配管の腐食」のリスクが高まり、エコキュートの寿命が短くなる可能性があります。
そのため、貯湯タンクの定期的な水抜きは、エコキュートをより長く安全にお使いいただくために欠かせないメンテナンスです。
エコキュートの水抜きが必要なタイミング
年に2回〜3回推奨の定期メンテナンスのタイミング
貯湯タンクの底にスケールが付着すると、物理的にこすり取ることが難しくなります。そのため、やっかいなスケールが機器に悪影響を与える前に、取り除くことが大切です。水漏れや部品の点検などと一緒に、年に2回から3回程度の頻度でおこないましょう。
お湯に黒い汚れが混ざるとき
貯湯タンクや配管が汚れていると、お湯に混じって出てきてしまうことがあります。お湯の中に汚れを発見したら、水抜きや、追い焚きに使用される「ふろ配管」の掃除をしてみましょう。
それでもまだ黒い汚れが出続ける場合は、部品の劣化が考えられるため、専門業者に見てもらう必要があります。
断水があったとき
断水があったときは、貯湯タンク内に汚れが入らないよう、事前にエコキュートの給水元栓を閉めておきます。
ただし給水元栓を締めていない状態で、断水中にうっかりお湯側の蛇口をひねった場合は、貯湯タンクに汚れが入り込んでしまった可能性があります。
もったいないと思われるかもしれませんが、故障を防ぐために貯湯タンクの水をすべて入れ替えた方がいいかもしれません。安全のために、専門業者に相談しましょう。
水抜きをしたこがとない人も自分で簡単にできる!
水抜きの手順は取扱説明書にイラスト入りで解説されている
機械に苦手意識がある方でも水抜きができるよう、取扱説明書には詳細なイラストと共に手順が解説されています。
現在、貯湯タイプの電気温水器を使用している方は、エコキュートの水抜きも基本的に同じ手順と思っていただいて大丈夫です。
一部のメーカーの公式サイトやYouTubeなどで、水抜きの手順を動画で視聴できる場合もあるので、ぜひご活用ください。
水抜きにかかる作業時間は5分もかからない
水抜きは、取扱説明書通りにレバーの上げ下げや、栓の開閉をおこなう程度の単純な作業です。貯湯タンクの排水自体は2分程度。給水ストレーナーの水洗いまで入れても、それほど時間はかかりません。
訪問営業の無料点検には要注意!!
無料点検を装った悪徳業者による被害が、全国で多く報告されています。怪しいと思ったらインターホンできっぱりと断りましょう。
アフターフォローが充実した専門業者からエコキュートを購入すれば、悪質な詐欺にひっかかってしまう危険性が低くなります。購入段階で、ずっと長くお任せできる業者を選ぶことも大事です。
エコキュートの水抜き手順
エコキュートの水抜きは、やけどや配管の損傷を防ぐために、残湯量の目盛りが減っている時に実施します。脚部カバー(化粧カバー)がついている場合は、外してから水抜き作業を始めましょう。
(1)漏電遮断器を「切」にする
ふたを開けてレバーを下げると漏電遮断器が切れます。
(2)給水配管止水栓(元栓)を閉じる
給水配管止水栓の取り付け位置は、設置業者によって異なります。見つからないときは、販売店にお問い合わせください。
(3)逃し弁レバーを上げる
タンクの上部にある逃し弁操作窓を開けて、逃がし弁のレバーを上げます。
(4)排水栓を開き約2分間排水する
排水栓を開き、約2分間タンクの底にたまった汚れを排出します。
(5)排水栓を閉める
排水が終わったら、排水栓を閉めます。
(6)給水配管止水栓(元栓)を開く
給水配管止水栓を開いて戻します。
(7)排水口から勢いよく水が出たら逃し弁のレバーを戻す
タンクが満水になったら、排水口から水が出てきます。排出される水に空気が混じらなくなったら、レバーを戻してください。
(8)漏電遮断器を「入」にする
漏電遮断器を「入」に戻し、脚部カバーを元通りに取り付けます。
(9)室内の水栓のお湯側を開いてお湯が出ることを確認する
外でおこなう作業が終わったら、キッチンや洗面所などで「お湯側の水栓」を開いて、ちゃんとお湯が出るか確認します。暗くなると外での作業がしにくいため、必ず明るいうちに確認しておきましょう。これで、水抜きの一連の作業は完了です。
水抜きするときの注意点
水抜きは明るい日中におこなう
エコキュートの水抜きは、沸き上げをしていない日中におこないます。水抜きと一緒に、水漏れがないか確認できるよう、明るい時間帯に作業しましょう。
水抜き方法を守ってやけどに気をつける
水抜き作業は、お使いの機種の取扱説明書をよく読んで、手順通りにおこなってください。排水管から熱湯が勢いよく出てくるため、やけどには十分ご注意ください。
外気が0℃を下回るような寒い日は水抜きを避ける
貯湯タンクは、外に設置されていることが多いため、気温が低い日は配管が凍結する可能性があります。エコキュートの不具合を防ぐために、暖かい日を選んでメンテナンスすることをおすすめします。
エコキュートの不具合は、気温が低いときに起こりがち。本格的な冬の到来前に、水抜きを済ませておきましょう。
水抜きをした後にお湯が出なくなった場合の対処方法
水抜き後に「水は出るけれどお湯が出ない状態」になるのは、水抜き作業手順の抜けが原因と考えられます。排水のために開閉した「弁」や「栓」が元の状態に戻っているか確認しましょう。
・排水栓が閉じられているか
・給水配管止水栓(元栓)が開いているか
・逃がし弁レバーが下がっているか(閉じられているか)
・漏電遮断器が「入」になっているか
また給水ストレーナーに詰まったゴミが原因で、お湯が出なくなっている可能性もあります。放っておくと故障の原因にもなるので、ストレーナーの点検をおこないましょう。
「水抜き」と「給水ストレーナー」の掃除を同時に行うと、定期的なお手入れが簡単にできるのでおすすめです。給水ストレーナーのお手入れを行う際には、取扱説明書を確認してください。
こんなケースは専門業者にご依頼を!
長いこと水抜きをしていない・水抜きしたことがない
水抜き後も黒い汚れがでてくる
メンテナンス不足により、部品の劣化が見過ごされている可能性もあるため、プロの目で点検してもらいましょう。「やっぱり自分で水抜きするのは不安」という方も、安心してご相談ください。
水抜きやふろ配管洗浄後も出てくる黒い物の正体は、経年劣化したパッキンの一部が剥がれ出ている可能性があります。部品の劣化はエコキュートの不具合の原因となるため、専門業者による点検が必要です。
エコキュートの水抜きや点検はファーストコールにお任せください!
エコキュートは適切なメンテナンスをおこない、定期的に消耗部品を交換することで、より長く安全にご使用いただけます。
エコキュート専門店ファーストコールでは、ご購入後のアフターサービスも重視し、24時間365日トラブルに対応できる体制を整えています。エコキュートへの買い替えや点検をご検討している方は、ぜひ弊社にお気軽にご相談ください!
\福岡県・大分県・熊本県・佐賀県・長崎県・宮崎県・鹿児島県・山口県・広島県に対応!/