エコキュートは使い方次第で、もっと節約できるのを知っていますか?ランニングコストを抑えるには、お風呂が冷めたときの温め直し方がポイントとなります。
この記事では、追い焚きの仕組みや、光熱費など様々な視点から「追い焚き」と「高温足し湯」とを比較し、結果をくわしく解説します。
光熱費の無駄をなくす、上手なエコキュートの使い方を身につけましょう!
エコキュートの追い焚き機能とは?
「追い焚き」はお湯の量はそのままに、ぬるくなったお風呂を温め直します。「フルオート」の給湯タイプのみ可能な機能です。
追い焚き機能のスイッチを押すと、お風呂のお湯が設定温度まで温められ、自動で停止します。
エコキュートの追い焚きの仕組み
エコキュートの追い焚きは、ふろ循環ポンプでぬるくなった浴槽のお湯を「ふろ配管」を経由し、貯湯タンク内の熱交換器に送って温めて浴槽にもどす仕組みです。
(貯湯タンク内の清潔なお湯と交わらないようになっているのでご安心ください)
貯湯タンク内の「高温なお湯の熱」を、ぬるい状態の浴槽のお湯に移動させているため、貯湯タンク内のお湯の温度は下がります。そのため追い焚きしすぎると使用できる湯量が減ることになります。
エコキュートの追い焚き機能の種類
追い焚き:浴槽のぬるいお湯を温めたいときに、その都度手動で追い焚きスイッチを押します。
自動保温:ワンタッチで、設定した温度・湯量を自動でキープします。多くのメーカーの給湯器は最長6時間まで設定できます。
エコキュートの追い焚きにおける注意点
- 追い焚きには、浴槽の循環口より上までお湯がはられている必要があります。
- 浴槽フィルターが目詰まりしていると、追い焚き機能が正常に機能しないことがあります。定期的にお手入れをしましょう。
- 使用できない入浴剤があるため、注意が必要です。エコキュートの取扱説明書や、入浴剤の注意書きをよくご確認ください。
「追い焚き」より「高温足し湯」の方が電気代を節約できる理由
高温足し湯はロスが少ない!その仕組みとは?
「高温足し湯」は沸き上げ温度である60℃ほどの熱湯を、ほぼそのままの温度で浴槽に追加する仕組みです。浴槽のお湯の量はその分増加します。
貯湯タンク内の使用できる湯量は減少するものの、お湯の熱を無駄なく利用できるため、時短と省エネにつながります。
追い焚きと高温足し湯の違いを比較
追い焚き(自動保温) | 高温足し湯 | |
エネルギー効率 | △ | ◎ |
温め直し方 | 貯湯タンク内のお湯の熱を利用。 浴槽のぬるくなったお湯を循環して温め直す | 貯湯タンク内の高温のお湯をそのまま浴槽に追加する |
水道代 | かからない | 多少かかる |
電気代 | かかる(高額になることも) | あまりかからない |
手間 | ワンタッチ | ぬるくなった浴槽のお湯を減らす作業が必要 |
時間 | 貯湯タンクや浴槽のお湯の温度が低いほど時間がかかる | 早い |
タンクの残湯量 | 減りにくい | 減りやすい |
まとめると、浴槽のお湯の温め直しには「追い焚き機能」を使うよりも「高温足し湯」をするほうが効率的です。
追い焚きはぬるくなった浴槽のお湯を貯湯タンク内の熱交換器までポンプで送り、温められたお湯を浴槽へ戻す仕組みです。そのため追い焚きでは、ふろ配管内を循環するなかで、どうしても放熱のロスが発生し、電気代と時間が多く消費されてしまいます。
また追い焚きでおこなわれる「熱交換」は、熱を交換する2つの物質の温度差があればあるほど、効率が良くなる特徴があります。
浴槽のお湯は冷めたとしても、冷たい水道水よりは温かいですよね。そのため、「貯湯タンク内の高温のお湯」と「浴槽のお湯」との温度差が小さく、熱交換の効率があまり良くありません。
そして気になる「追い焚き機能」と「高温足し湯」の光熱費は、昼間時間帯の電気をより多く使う「追い焚き機能」のほうが高くついてしまいます。
追い焚きは水道代がかかりませんが、一般的には水道代よりも電気代のほうが高額なので、やはり追い焚きよりも高温足し湯のほうが節約になります。
高温足し湯で浴槽のお湯を効率的に温める方法
上手に浴槽のお湯を温め直すには、まずは浴槽内の冷めたお湯を減らして(浴槽の循環口より上までお湯が必要)から「高温足し湯」を実行しましょう。無駄なく、素早く浴槽のお湯を温めることができます。
高温足し湯は、お風呂が完全に冷めきった場合おすすめできません。効率が悪いため新しくお湯はりしたほうが、圧倒的に早く経済的です。
追い焚きと高温足し湯を上手く使い分けましょう
ここまで追い焚きと高温足し湯の違いをご説明してきましたが、実際に追い焚きと高温足し湯を使い分けるとき、どのように使い分けていけばいいかのポイントをまとめました。
追い焚き(自動保温) | 高温足し湯 | |
重視するもの | 快適性重視 | 節約重視 |
安全性 | 高い | お子さまやご高齢の方は注意が必要 |
浴槽内の湯量 | 変化なし | 増える |
浴槽・浴室の保温性 | 保温性が低ければ「自動保温」が快適 | 保温性が高ければ「高温足し湯」でも十分なことが多い |
(1)快適性or節約
手軽さ・快適さを重視するなら、ワンタッチの追い焚き(自動保温)がおすすめです。
高温足し湯は、浴槽内の冷めたお湯を減らしたり、ちょうどいい温度になったか湯船を確認したりと少々手間が必要です。
「帰宅後の一番忙しい時間に、自分で湯温を調節できない家族のお世話が大変」
一人で子どもをお風呂に入れるから、風邪を引かせないように気を使う
こんな場合は家族みんなの笑顔のために「自動保温」を活用しましょう!
(2)安全性
「高温足し湯」は貯湯タンク内の60℃程度のお湯を、そのまま浴槽に注ぎます。そのため、やけどしないよう注意が必要。小さなお子さまやご高齢の家族がいる場合は「自動保温」がおすすめです。
配慮が必要な家族の入浴直前に「追い焚き」や「高温足し湯」をしておくのもいいですが、とくに冬季は浴槽内のお湯の温度がどんどん下がってしまいます。やはり「自動保温」が安心でしょう。
(3)浴槽内の湯量
電気料金よりも水道料金のほうが安いとはいえ、「高温足し湯機能」でお湯を温めるために、わざわざ浴槽のお湯を捨てるのはもったいないと感じる方もいるでしょう。
一つの案として、浴槽のお湯を手桶ですくって、洗った体を流せばシャワーの使用湯量も減って一石二鳥です。
もともと手桶などで浴槽内のお湯を使っているご家庭や、お子さまが湯船でバシャバシャ遊んで自然とお湯が減るご家庭は「高温足し湯」に向いています。
(4)浴槽・浴室の保温性
浴槽や浴室の断熱性が低いと、入浴中も浴槽内のお湯はどんどん冷めていきます。ご自宅のお風呂が冷めやすい場合、快適な温度をキープできる「自動保温」が向いているかもしれません。
家族で立て続けに入浴して、できるだけ追い焚きの回数を減らしましょう。一番もったいないのは、誰も入らないのに自動保温している状況です。
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