給湯器は電気とガスのどっちが安くつく?
災害に強い給湯器を知りたい!
結局どの給湯器がオススメ?
給湯器の寿命は、おおよそ10年から15年です。長期間使用する高価な設備ですので、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
お住まいの地域や家族構成にもよりますが、最もおすすめなのは「エコキュート」です。
今回は、給湯器の種類とそのメリット・デメリットを比較しながら、エコキュートの魅力を解説します。気になるコストの比較もご紹介するので、是非参考にしてください。
電気で沸かすタイプの給湯器
電気で沸かすタイプの給湯器は、電気料金が安い時間帯にお湯を沸かし、貯湯タンクに溜めておく「貯湯式」です。
これまでオール電化住宅向けの料金プランは深夜時間帯が安いものだったため、家事の時間が縛られるという弊害がありました。
現在は、太陽光発電の増加により、昼間に電気料金が安いプランも選べる電力会社が増え、本来の生活リズムでストレスなく電気をご使用いただけます。
火を使わないため安全性が高く、CO2の排出量が少ないこと、さらに災害時にタンク内のお湯を使用できることも特長です。
一方、貯湯タンクの設置スペースがある程度必要で、使い方によってはタンク内のお湯を使い切ってしまう「湯切れ」を起こすデメリットがあります。
電気で沸かす給湯器には、「電気温水器」と「エコキュート」があります。
電気温水器
電気温水器は、貯湯タンクに蓄えた水を、電気ヒーターの発熱により温める従来型の電気給湯器です。
エコキュートと比べ、ランニングコストが高くなります。その違いは、お湯を沸かす仕組みにあります。
エコキュート
エコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を沸かす「ヒートポンプ式」の給湯器です。
電気エネルギーのみでお湯を沸かす電気温水器と比べると、約1/3の電気消費量で済みます。
そのため、電気温水器からエコキュートに交換すると、月々の電気料金が大幅に安くなります。初期費用が高いものの、長期的にはお得です。
エコキュートは「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」によって構成されているため、騒音や設置スペースを考慮する必要があります。
ガスで沸かすタイプの給湯器
ガスで沸かすタイプの給湯器は、ガスを燃焼させたエネルギーで必要なときに必要な量だけお湯を沸かす「瞬間式」の給湯器です。湯切れの心配がなく、貯湯タンクが不要なためコンパクトです。また、貯湯タンクを介さないため、お湯の勢いそのまま、快適にお湯を使用できます。
ガスには、都市ガスとプロパンガス(LPガス)があります。都市ガスは比較的料金が安い一方で、災害時の復旧が遅い傾向にあります。プロパンガスの料金は高いものの、災害時の影響を受けにくいのが特長です。
オール電化ではかからないガスの基本料金がかかることを考慮する必要があります。
ガス給湯器
従来型のガス給湯器は、シンプルな仕組みで壊れにくく、初期費用が安いのがメリットです。
しかし、ガスを燃焼したエネルギーを使用するため、CO2 (二酸化炭素)を多く排出します。また、燃焼時の排気熱が無駄になるので効率は高くありません。
エコジョーズ
エコジョーズは「潜熱回収型ガス給湯器」で、従来型のガス給湯器で無駄になっていた排気熱を再利用するため省エネです。
従来型のガス給湯器と比べて初期導入費用が高く、酸性の湯気を排出するため周囲の金属が腐食することがあります。燃焼によって生じる排水も酸性で、中和して流すなどの排水処理が必要です。
ハイブリッド給湯器
ハイブリッド給湯器は、電気ヒートポンプとガス瞬間式の仕組みを併せ持つ給湯器です。
低温度のお湯を一日で使い切る量だけつくって貯湯タンクに溜めておきます。タンク内のお湯がなくなってもガスで瞬間的にお湯を沸かすため、湯切れの心配がありません。
しかし、初期費用が非常に高く、大量にお湯を使用しない家庭ではかえって高く付きます。
給湯器のコストの比較
給湯器を選ぶ際には、初期費用とランニングコストの両方を考慮する必要があります。以下の表で各給湯器の初期費用とランニングコストを比較してみましょう。
給湯器の種類 | 初期費用 | ランニングコスト |
エコキュート | 高い | |
電気温水器 | 中間 | 中間 |
ガス給湯器(プロパン) | 安い | 高い |
ガス給湯器(都市ガス) | 安い | 中間 |
エコジョーズ | 高い | 安い |
ハイブリッド給湯器 | 安い |
初期費用
ガス給湯器は、初期費用を低く抑えることができます。
一方、エコキュートやエコジョーズは貯湯タンクを設置に基礎工事が必要なため、かなりの費用がかかります。
ただし、エコキュートやエコジョーズは省エネ性が高いため、電気代などのランニングコストは安く済みます。長期的な視点で慎重に選びましょう。
ハイブリッド給湯器の初期費用は非常に高額であり、よほどたくさんのお湯を使う大家族や温水式床暖房に使うご家庭でないと元を取るのが難しいです。そのため九州など暖かい地域ではおすすめとは言えません。
ランニングコスト
エコキュートとエコジョーズは初期費用が高いですが、ランニングコストが低いため、長く使うほどお得になります。
ただし、プロパンガスは料金が高く設定されています。省エネ性能が高いエコジョーズであっても、ガスはプロパンしか選べないエリアなら、エコキュートのほうが安く済む傾向があります。
給湯器の選び方
予算
給湯器を購入する予算が限られている場合は、初期費用が低いガス給湯器や電気温水器が候補に上がるでしょう。
ただし、いくら初期費用が安くてもランニングコストが高くなる場合、将来的に損をする可能性があります。10年は使用するとして、長期的な視点で費用を考え、よく検討してください。
節約効果
長期的な節約を重視する場合、ランニングコストが低いエコキュートやエコジョーズが有利です。特にエコキュートは電気消費量が少なく、光熱費を大幅に抑えることができます。
エコキュートなどの高効率給湯器が欲しいけれど予算が厳しいという場合は、給湯器の購入に利用できる補助金がないか、エコキュートの専門業者に相談してみることをおすすめします。
設置スペース
設置スペースはガス給湯器が最もコンパクトで、エコキュートは場所を取りがちです。
しかし、エコキュートには薄型タイプやコンパクトタイプも製造されており、スペースの問題を解決できることもあります。
プロの現地調査を受け、ご希望の給湯器が置けるか置けないか判断してもらいましょう。
総合的に見ると電気で沸かすエコキュートがオススメ!
エコキュートは電気消費量が少なく、ランニングコストが非常に低いことから、条件が合えば長期的に見て最も経済的な給湯器です。災害時にはタンク内のお湯を利用できるという安心感もあります。
九州電力は電気料金の値上げをおこなったものの、今現在も他のエリアに比べて電気代が安い地域です。さらに、プランの多様化により高効率な昼間の沸き上げも可能となり、エコキュートの導入メリットはますます高まっています。
また、空気の熱を利用してお湯を沸かすエコキュートは、環境に優しい給湯器です。CO2 (二酸化炭素)削減効果を目的とした補助金事業の対象となっている機種が多くあります。
高機能なエコキュートを購入するチャンスです。是非制度をご活用ください。
電気かガスか給湯器選びに迷ったらファーストコールへご相談ください
給湯器選びのポイントをおさらいします。
(1)都市ガスが通っていないエリアでは、プロパンガスのランニングコストが高いため、電気で沸かす給湯器がおすすめです。
(2)電気温水器とエコキュートで迷ったら、電気消費量が電気温水器の約1/3のエコキュートが断然経済的です。
(3)最適な給湯器は、家族構成やライフスタイルによりさまざまです。給湯器選びに迷ったら、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
ファーストコールでは、エコキュートの工事や修理の経験が豊富な専門家が現地調査にお伺いします。じっくりお話を聞いたうえでエコキュート選びをお手伝いいたしますので、お気軽にご相談ください。
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