給湯器の法定点検とは? どの製品にも必要?給湯器の法定点検・定期点検を徹底解説!

法定点検って絶対受けないといけないの?

給湯器を点検するとどんなメリットがある?

「給湯器の法定点検」があることをご存知でしょうか?
とは言え、給湯器の法定点検は全ての給湯器に課されているものではありません

今回の記事では、給湯器の点検について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

給湯器の法定点検とは?

給湯器の法定点検とは、2009年4月1日より施行された「長期使用製品安全点検制度」に基づいた点検のことです。

給湯器の中でも、長期間の使用に伴い生じる劣化(経年劣化)によって、重大事故が起こる恐れがある給湯器(特定保守製品)に対しておこないます

消費生活用製品安全法が2021年8月1日に改正されたことで、現在対象となっている製品は、「石油給湯器」と「石油ふろがま」の2製品のみです。

【石油給湯器】法定点検が必要

法定点検の必要がある「石油給湯器」と「石油ふろがま」の標準仕様期間(適切に使用した場合に安全に使用できる期間の目安)は、10年です。

そのため、使い始めてから9年から11年経過する「石油給湯器」と「石油ふろがま」が、法定点検の対象となっています。

この頃になると、リモコンに「88」または「888」と表示され、点検時期を知ることができます。

長期使用製品安全点検制度により法定点検を受ける責務あり

「石油給湯器」と「石油ふろがま」は、長期使用製品安全点検制度により、法定点検を受けることが求められています。

長期使用製品安全点検制度とは、長期間使用している製品を安全に使用し続けることができるために必要な制度です。

石油給湯器・石油ふろがまの法定点検はなぜ必要?

「石油給湯器」と「石油ふろがま」は、長期間の使用に伴う経年劣化により、様々な事故のリスクが増加します。重大な事故には以下のようなものがあります。

  • 灯油漏れによる火災
  • 部品の劣化により火の粉が飛び散りによる火災
  • 着火不良による爆発を伴う火災

参考:政府広報オンライン 事故・製品事故「あなたは大丈夫?冬の製品事故」
参考:nite 製品安全センター

このような事故が起きていることから、石油給湯器や石油ふろがまの法定点検は、リスクを低減するために不可欠です。

長年使用した給湯器が法定点検をクリアした後も、定期的な点検を受けることで、安全に使用し続けることができます。

【ガス給湯器】法定点検が必要だった製品はあんしん点検へ移行

消費生活用製品安全法が2021年8月1日に改正されたことで、以前は法定点検が必要だった「屋内式ガス瞬間湯沸器」と「屋内式ガスふろがま」の2製品が、特定保守製品の指定から除外されました。

そのため現在は、法定点検が必要なガス給湯器はありません。その代わりに、ガス給湯器を安全に使用するための点検は、全ての給湯器を対象とした「あんしん点検(有料)」という形に移行しています。あんしん点検は、法定点検と同じ基準で実施されます。

【エコキュート・電気温水器】安全性が高いため法定点検はもともと不要

エコキュートや電気温水器は、電気をエネルギーとして使用し、ガスや灯油といった可燃性のエネルギーを使用しません。災や一酸化炭素中毒のリスクが低く安全性が高い製品であるため、法定点検はもともと不要でした。

とくにエコキュートは、ヒートポンプ技術を利用して空気中の熱を取り込み、お湯を作り出す非常にエコな給湯器です。電気エネルギーの消費を抑えつつ、高効率でお湯を供給することができます。

エコキュートは環境に優しく、二酸化炭素の排出量を大幅に削減できるため、地球温暖化対策にも貢献します。

電気温水器も同様に、安全性の高い製品です。電気温水器は、電気ヒーターを使用して水を加熱する仕組みで、燃焼によるリスクがないため、ガス漏れや一酸化炭素中毒といった事故の心配がありません。

しかしながら、もちろんエコキュートや電気温水器でも点検を怠ってはいけません。定期的な点検をおこなってこそ、給湯性能を最大限に引き出し、長期間にわたり安定して使用することができます。

「給湯器の法定点検」に限らず定期点検は重要!

法定点検に限らず、給湯器の定期的な点検は非常に重要です。法定点検を受ける必要がない給湯器でも、日頃から定期的に点検することで得られるメリットをご覧ください。

定期点検のメリット(1)給湯器の効率を維持

給湯器が不具合を起こしていると、必要以上のエネルギーを使ってしまうことがあります。そのため、定期的に点検を行うことで、給湯器の異常を早く見つけ出し、掃除や部品の交換をおこなうことが大切です。

この定期点検により、給湯器の効率を最大限に活用し、光熱費を節約することが可能になります。給湯器の定期点検は、所有者が行う作業は簡単なものがほとんどです。給湯器を長持ちさせ、安全に使用するためにも、定期点検は欠かさないようにしましょう。

定期点検のメリット(2)部品交換が必要な箇所の発見

給湯器を長く安全に使用するためには、部品の劣化や故障を早期に発見することが重要です。

定期点検をおこなうことで、部品の劣化を早期に発見し、部品が完全に故障する前に交換することができます。これにより、「自宅のお風呂が使えない」といった不便を避けることができます。

また、給湯器のメンテナンスは部品の交換で済む段階で対応することが非常に重要です。10年近く使用した給湯器では、メーカーの「修理部品の保有期間」が切れていることがあります。この場合、適切な部品が入手できず、修理自体が難しいこともあるからです。

このように、定期点検によって部品交換が必要な箇所を早めに発見することで、新しい給湯器に買い替えなければいけないような最悪の事態を避けることができます。

定期点検のメリット(3)給湯器の故障リスクを軽減

給湯器の定期点検は、故障リスクを大幅に軽減するためにとても重要な作業です。定期的な点検により、早期に不具合を発見し、素早く対処することが可能となります。

これにより、軽微な修理で済むだけでなく、故障や事故などの大きなトラブルを防ぐことができます。

具体的には、漏電遮断器のテストや配管の水漏れチェックなどを定期的におこなうことで、漏電による感電や火災事故のリスクを軽減できます。

これらの点検は、時間も手間もそれほどかからない日常のちょっとした作業に過ぎませんが、その効果は大きいです。

給湯器の中でも安全性・省エネ性が高いエコキュートはオススメです

給湯器を安心してご使用いただくためには、定期的な点検が不可欠であることがお分かりいただけましたでしょうか。給湯器の定期的な点検には、多くのメリットがあります。

これまでに給湯器のメンテナンスをしたことがなかったという方も、ぜひ取り扱い説明書をご覧になってお手入れしてみてください。

もし、ご家庭の給湯器が使い始めて10年近く経過しているのであれば、給湯器の点検とメンテナンスを続けつつ、新しい給湯器の導入を検討し始めることをおすすめします。

オススメは、高い安全性と高い省エネ性を兼ね備えたエコキュートです。現在、エコキュートの導入には補助金の利用ができるため、是非チェックしてみてください。

最後に、ファーストコールでは、6年目以降の無料定期点検を含む、万全のアフターフォローを提供しています。

エコキュートが寿命を迎えるまで、安全性と効率性を全力でサポートいたしますので、安心してご相談ください!

\福岡県・大分県・熊本県・佐賀県・長崎県・宮崎県・鹿児島県・山口県・広島県に対応!/

【九州・広島・山口】水漏れ・修理・設置に
24時間365日すぐに対応します!