

蓄電池をつけたら電気代が下がるの?

エコキュートと蓄電池を組み合わせるメリット・デメリットは何?

蓄電池の導入費用はどれくらいかかるの?
このような疑問をお持ちではありませんか?
最近の物価上昇により電気代も高くなり、「蓄電池」が注目されています。しかし、蓄電池を導入している家庭はまだ少ないため、どれくらいお得なのか、費用やメリットを知らない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、電気代を賢く節約するための蓄電池の効果的な活用法や、費用面について詳しく説明します。
費用対効果が高く、省エネ効果も優れている「おひさまエコキュート」についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
エコキュートと蓄電池の特長と仕組み
エコキュートとは?
エコキュートは、空気中の熱を利用して効率的にお湯をつくることができる給湯器です。ヒートポンプ技術を使い、空気中の熱を冷媒に集め、それを圧縮してさらに高温にすることで水を温めます。
この仕組みにより少ない電力でお湯をつくることが可能です。従来の電気温水器に比べ、エコキュートの電力消費は約1/3に抑えられるのが特長です。
またエコキュートは、電気代が割安な時間帯にまとめてお湯をつくり貯湯タンクにたくわえておく「貯湯式」の給湯器です。割高な時間帯の電気を消費しないため、大きな節約になります。
蓄電池とは?

蓄電池は、一時的に電気をたくわえ、必要なときに取り出して使うための装置を指します。電気代が割安な時間帯に充電し、割高な時間帯に使用することで節約できます。
太陽光発電を設置している場合は、余剰電力を蓄電池にため、夜間や天気が悪い日などにその電力を活用できます。
太陽光発電とセットで活きる蓄電池
現在、太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)による売電価格が低下したため、発電した電力を売るよりも自家消費を優先する方が経済的です。
蓄電池を導入することで、昼間に発電した余剰電力をためておき、夜間や電気代が高い時間帯に使用できます。
2024年度の固定買取価格は1kWhあたり16円でした。2025年度には1kWhあたり15円と、さらに1円値下がりします。
例えば、九州電力のオール電化向け料金プラン「電化でナイト・セレクト」の料金単価と比較しても、太陽光発電でつくった電力は売電するよりも自家消費する方が経済的であることが明らかです。
電化でナイト・セレクト(夜間時間帯は3つのパターンから選択可)
区分 | 単位 | 料金単価(円) | ||
電力量料金 | 平日昼間 | 夏冬 | 1kWh | 27.63 |
春秋 | 1kWh | 24.74 | ||
休日昼間 | 夏冬 | 1kWh | 22.01 | |
春秋 | 1kWh | 18.61 | ||
夜間(1)「電化でナイト・セレクト21」21時~翌7時(2)「電化でナイト・セレクト22」22時~翌8時(3)「電化でナイト・セレクト23」23時~翌9時 | 1kWh | 14.59 |
太陽光発電・エコキュート・蓄電池の組み合わせによる理想的な電気エネルギーの流れが完成
エコキュートと蓄電池を併用して使うメリット

メリット(1)電気代の削減が期待できる
太陽光発電で発電し、蓄電池にためた電力を使用してエコキュートを稼働することで、電力会社から電気を購入する量を大幅に削減することが可能です。
メリット(2)停電時も安心の電力供給
蓄電池を導入しておけば、停電時にたくわえていた電力を使用して家電や住宅設備を稼働させることができます。
エコキュートのリモコンも動作し、停電中でもお湯の沸き上げやお湯はりが可能なため安心です。
メリット(3)生活が快適になる
蓄電池があれば、電気代が割高になる時間帯でも電力を使わずに済みます。これにより、家族がバラバラの時間に帰宅しても、常に快適にお湯を使うことが可能です。
エコキュートと蓄電池を併用して使うデメリット
デメリット(1)初期費用とメンテナンスコストが高い
蓄電池の容量や製品にもよりますが、導入しても費用を回収するには長い時間がかかり、その間も蓄電池の機能が劣化していくため慎重な検討が必要です。
デメリット(2)設置スペースが必要
ヒートポンプユニット、貯湯タンク、蓄電池の3つを設置するためのスペースを準備しなければなりません。蓄電池の大きさは、屋外設置型の場合、ヒートポンプユニットの1〜2台分くらいの大きさです。
蓄電池の価格相場
メーカーや機能にもよりますが、蓄電池の導入には約200万円以上かかる事が多いです。
エコキュートを使用するためには、200Vに対応した10kWh以上の蓄電池が必要です。蓄電池には放電ロスがあるため、快適に使用するためには大きめの容量を選ぶことがポイントとなります。
蓄電池が向いている人

太陽光発電を設置済み、または設置を予定している人
蓄電池と太陽光発電を併用することで、日中に発電した余剰電力を無駄なく自家消費できます。
ただし、太陽光発電の初期費用は約150万円以上と高額です。蓄電池を追加すると、さらに費用がかさみます。メンテナンス費用や撤去費用も考慮する必要があるため、これから太陽光発電の設置を考えている方は、これらの点に注意して計画を立てましょう。
参考:経済産業省「令和5年度以降の調達価格等に関する意見(案)P22」
電気を多く消費する時間帯が早朝・夜間の人
共働き家庭では日中に家を空けることが多いため、太陽光発電の電力を蓄電池にためることで、在宅している夜間から朝に電力を活用できます。
また、電気料金が割安な時間帯に合わせて家事をする負担や、音を気にしながら洗濯機や食洗機を稼働させるストレスもなくなります。
停電対策をしたい人
蓄電池を使うことで、突然の停電時でも、蓄電池にためておいた電力を家で使うことができるので安心です。
夜であれば照明を点けて視界を確保したり、冷蔵庫を稼働させることで食品を腐らせないようにしたりと、大変役立ちます。
よくあるご質問

Q1.電気自動車を蓄電池の代わりにできますか?
A1. はい。電気自動車は、家庭用蓄電池の代わりとして利用できます。ただし一時的なものであり、日常使いはおすすめしません。
電気自動車を蓄電池の代わりにするために必要なものは、次の2つです。
- V2H(電気自動車のバッテリーにためた電力を、自宅に給電するための装置。)
- V2Hに対応する電気自動車
注意点として、現時点でV2Hに対応している電気自動車は選択肢が少なく、非常に高額です。
また、V2H機器の設置費用は業者によっても価格が大きく異なるため、慎重に見積もりを比較検討する必要があります。
さらに、電気自動車から家に戻す際には多くの放電ロスが発生するため、日常的な電気代の節約を目的として使うのには向いていないのが現状です。
Q2.蓄電池とおひさまエコキュートはどっちが省エネですか?
A2. 「おひさまエコキュート」の方が省エネです。
おひさまエコキュートは、太陽光発電でつくった電気を直接使ってお湯をつくるためのヒートポンプを動かします。そのため、エネルギーの無駄が少なく、効率的にお湯をつくれます。
一方、蓄電池は、太陽光発電でつくった電気を夜も使えるように一度バッテリーにためる仕組みです。充電するときと放電するときに「電力ロス」が発生するため、エネルギーの変換効率はおひさまエコキュートの方が優秀です。
また、おひさまエコキュートはお湯を沸かしてから使うまでの時間が短いため、放熱ロスが少なく済むというメリットもあります。
高価格な蓄電池の代わりに「おひさまエコキュート」で電気を自家消費するという選択もオススメ!

太陽光発電を導入している家庭で余剰電力が多く発生する場合、蓄電池を導入することで光熱費の削減が期待できます。
しかし、蓄電池の導入には高額な初期費用がかかり、投資を回収するまでに長い期間が必要なケースもあります。
そこで、おすすめなのが「おひさまエコキュート」です。昼間の太陽光発電で生産した電気をそのまま使い、効率的にお湯を沸かすことが可能なため、太陽光発電との相性が抜群です。
通常のエコキュートよりも10〜20万円高額ですが、初期費用を抑えながら省エネ効果を実感していただけます。
また、おひさまエコキュートは「給湯省エネ2024事業」を活用すれば、2025年度目標基準値を満たしていない機種でも、最大13万円の補助金が受け取れるためおすすめです。
私たちはこれまでの経験を活かし、各ご家庭に最適な選択肢をご提案しています。エコキュートに関するご相談は「ファーストコール」にお任せください!
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