エコキュートの大きさ目安はどのくらい?家族の人数から見るおすすめの容量を解説

「エコキュートを設置したいけど、大きさはどのくらいがいいんだろう」

「大は小を兼ねるっていうけど、エコキュートも大きめがいいのかな」

「家族の人数にぴったりなエコキュートの大きさが知りたい!」

エコキュートの設置で迷うのが、どの大きさにするかです。容量が大きければお湯をたっぷりと使えて安心感もありますが、ランニングコストの違いなど気になるポイントも多いでしょう。

今回は家族の人数から見る、最適なエコキュートの大きさについて解説します。大きさ以外に考えておきたいポイントも紹介しますので、エコキュートを検討中の方はぜひ参考にしてください。

エコキュートを選ぶときの大きさのポイント

はじめに、エコキュートの大きさを決めるための、3つのポイントを見ていきましょう。

お湯の使用量

エコキュートの大きさを選ぶときは、自分たちが普段どのくらいお湯を使っているかを考えます。たとえば湯船にお湯を張るか、シャワーで済ませるかで必要な湯量は異なりますし、お湯を都度止めるか流しっぱなしにするかでも変わるでしょう。

湯船の形状にもよりますが、湯張りやシャワーで使われる湯量の目安は、以下の通りです。

  • 湯船にお湯を張る場合:約150~200L
  • シャワーの場合:約50L(5分間流しっぱなしの場合)

シャワーは1分間あたり約10Lが目安のため、長く出し続ければそれだけ使う湯量は増えていきます。必要な湯量を知るためにも、まずは自分たちの生活習慣から振り返ってみましょう。

家族の人数

エコキュートは、家族の人数によって必要なタンク容量が変わります。家族の人数が増えるほど使うお湯の量が増えるだけでなく、複数の場所で同時にお湯を使う機会も増えるでしょう。同居する家族の人数が多い場合は、大きめのエコキュートを検討しましょう。

趣味やライフスタイルの違い

毎日のランニングを趣味にしていたり、子どもが運動系の部活動をしていたりなど。趣味やライフスタイルの違いによって、必要なお湯の量は変わります。タンクの容量が少ないと頻繁に沸き上げや足し湯をすることになり、エネルギーを余分に消費しやすいです。お湯を使う頻度が高いなら、エコキュートの大きさは余裕をもって選びましょう。

家族の人数から見るエコキュートの大きさ

自分たちが普段どのくらいのお湯を使っているか把握したら、家族の人数からエコキュートの大きさの目安を考えてみましょう。経済産業省によると、家族の人数に対するエコキュートの大きさの目安は、以下の通りです。

人数の目安タンク容量
2~4人家族の場合300L
3~5人家族の場合370L
4~7人家族の場合460L
5~8人家族の場合550L

参考 | 経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ 2024年版」

たとえば同じ4人家族でも、おすすめのタンク容量は300L~460Lと幅広くなっています。これは先ほどご紹介したように、それぞれのライフスタイルによっても必要な湯量が変わってくるからです。家族の人数や普段の使い方を参考に、貯湯タンクの大きさにどの程度余裕をもたせるかを考えてみましょう。

実際に使える湯量はタンク容量の約2倍

エコキュートの大きさで知っておきたいのが、貯湯タンクの容量は、実際に使える湯量ではないという点です。貯湯タンクに溜めるのは、ヒートポンプユニットで沸かした非常に高温のお湯です。エコキュートは貯湯タンクのお湯に水道水を加え、適温に調整してから給湯します。そのため設定温度にもよりますが、実際に使える湯量は足される水道水の量も鑑みて、貯湯タンク容量のおよそ2倍となるケースが多いです。

なお、沸き上げの温度が低いと貯湯タンク内のお湯の温度も低いため、加えられる水道水の量も減り実際に使う湯量は少なくなります。電気代を抑える目的で沸き上げの設定温度を低くするときは、湯切れしないように十分注意しましょう。

エコキュートの大きさは370Lだと足りない?

エコキュートの大きさで特に人気なのは、370L~460Lの容量です。370Lで充分だろうと思っていても、足りなくならないか不安を感じる方もいるでしょう。

たとえば4人家族の場合、エコキュートは370Lの大きさがあれば十分使えます。しかし長期間の帰省で滞在する家族が増えたり、家族の1人が夜勤になり朝晩2回のお風呂の湯張りが必要になったりなど、一時的に不足を感じるかもしれません。

変化が一時的なものであれば、お湯の節約を心がけたり沸き上げの設定温度を高くするなどで、湯量の調整は可能です。しかし長期間足りなくなるケースが予想されるなら、あらかじめ大きめの容量を設置するか、買い替えを検討してもよいでしょう。

エコキュートの大きさは電気代に影響する?

エコキュートの大きさを考えるときに、気になるのが電気代ですたっぷりとした大きさであるほど電気代も増すのではと心配になりますが、実は容量が増えても、沸かす湯量が同じなら電気代はあまり変わりません。

日立製作所が公開している「給湯光熱費かんたんシミュレーション」で見ると、年間のランニングコストは以下の通りです。

タンク容量年間のランニングコスト
370L17,917円/年(税込)
460L18,354円/年(税込)

※契約電力会社は九州電力で設定

あくまで同じ湯量が前提の比較ではありますが、年間のランニングコストの差額は437円と、金額に大きな違いはありません。シミュレーションではランニングコストのみの比較となるため、比べるときは初期導入費用や設置場所の状況も合わせて検討しましょう。

大容量のエコキュートが気になる…デメリットはある?

できるだけ容量の大きなエコキュートを設置したくても、デメリットが気になり決断できない人もいます。大容量のエコキュートを設置するときに考えられるデメリットは、以下の2つです。

  • 初期費用がかかる
  • 設置場所にスペースが必要

同じ機種でも、タンク容量が増えれば本体の価格は上がります。あくまで一例ですが、同じメーカーの同等機種の場合で、460Lタイプは370Lタイプよりも3万円ほど本体価格が高いです。なお、金額は変動するためあくまで参考としてお考えください。

タンク容量の大きなエコキュートほど本体のサイズも大きくなるため、設置場所や搬入スペースの確保が必要になります。デメリットは気になるポイントではありますが、エコキュートは自分たちの生活にあった容量を選ぶのが大切です。デメリットとして強く意識しすぎず、自分たちに合った大きさのエコキュートを選びましょう。

エコキュートで大きさ以外に考えたい2つのポイント

貯湯タンクの容量を選ぶのも大切ですが、設置場所の兼ね合いなど、エコキュートの大きさ以外にも考えなくてはならない2つのポイントがあります。

設置場所に合ったタイプを選ぶ

エコキュートには、設置場所の特徴に合わせられるように3つのタイプがあります。それぞれの特徴は、以下の通りです。

  • 角型タイプ:もっともスタンダードなタイプ。選べる種類も豊富にそろっている。
  • 薄型タイプ:角型タイプよりも奥行きがスリムで、限られたスペースでも設置しやすい。貯湯タンクの容量が限られる。
  • コンパクトタイプ:主にワンルームマンションなど、少人数の世帯向けのエコキュート。貯湯タンクの容量は少なめのものが多い。

設置スペースが十分なら問題はありませんが、隣家との距離が近かったり集合住宅でスペースが限られたりする場合は、設置場所優先で大きさを考えましょう。

地域の特性に合った仕様を選ぶ

雪が降りやすい寒冷地や、塩害のリスクがある海沿いは、寒冷地向けや塩害地向けといった特別な仕様のエコキュートが必要です。一般的に、寒冷地は北海道や東北・甲信越をはじめ、北陸や山陰地方の一部が含まれます。どのタイプのエコキュートを選ぶべきか迷ったら、ぜひエコキュートの専門業者に問い合わせてみましょう。

家族に最適なエコキュートの大きさはファーストコールにご相談ください

お湯を快適に使うなら、適切な大きさを備えたエコキュートが必要です。家族の人数やライフスタイルを参考に考えながら、自分たちの暮らし方にあった容量を選びましょう。


わたしたちファーストコールは、九州地域をはじめ、山口や広島、島根で修理や新規設置を手掛けるエコキュートの専門家です。お客様の快適な日常を支えるため、エコキュートのお困りごとに迅速に対応しています。エコキュートを設置したいけれど、自分たちに合った大きさがわからないとお悩みの方は、ぜひファーストコールへお気軽にお問い合わせください。

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