給湯器のお湯が設定温度よりぬるい! 給湯器修理が必要?設定温度よりぬるい原因と対処法

いつもシャワーがぬるくて浴びた気にならない!

何が原因で、設定よりもぬるいお湯になるんだろう?

お湯がぬるいときに自分でできる対処法を教えてほしい

今回は、給湯器のお湯が設定温度よりぬるい原因と、今日から試せる対処法をご紹介します。

寒い冬が来る前に解決しておきましょう!

給湯器のお湯が設定温度よりぬるい原因は?

給湯器のリモコンの設定温度が低い

リモコンの設定温度が使いたいお湯の温度よりも低い

単純に、「35℃」など極端にぬるい温度に設定したままになっている可能性があります。まずはリモコンで給湯温度を何度に設定しているか確認してみましょう。

配管放熱(配管に熱を奪われる現象)を想定して給湯温度を設定していない

とくに冬場など配管が冷え込む時期には、実際に使用するお湯の温度よりも少し高めに温度設定する必要があります。

貯湯タンクに蓄えられているお湯は、配管を通って運ばれる間に放熱するため、温度が下がることがあるからです。

貯湯タンクからシャワーやお風呂までの距離が長い場合も熱の損失が大きくなるため、状況に応じて設定温度を上げてみると良いでしょう。

貯湯タンク内のお湯がぬるくなっている

貯湯タンクのお湯がぬるくなっている場合、シャワーなどから出るお湯が、リモコンで設定された温度で出ない場合があります。

この場合、給湯器の「沸き増し」機能を使ってタンク内のお湯を再加熱する必要があります。しかし沸き増しをすると電気代がかさむため、お湯がぬるいと感じる日が続く場合は、沸き上げ湯量の見直しが必要です。

お湯を複数箇所で同時に使用している

お湯を複数箇所で同時に使用すると、水圧が低くなり、給湯温度にも影響が出ます。例えば、シャワーとキッチンで同時にお湯を使うと、どちらか一方の温度が低く感じられることがあります。

お皿洗いと家族の入浴の時間帯がかぶる場合、新しいエコキュートへ買い替える際には「高耐圧貯湯タンク」を搭載したエコキュートや、水道直圧式のエコキュートを選ぶと快適にお湯をお使いいただけるでしょう。

お湯を絞りすぎている

吐水量(お湯を流す量)が少ないと、配管内での放熱の影響を受けやすくなるため、お湯の量を絞りすぎないようにしましょう。とくに冬場は配管が冷えて、放熱が大きいため注意が必要です。

また、吐水量が少ないと混合水栓のサーモスタット機能がうまく機能せず、お湯の温度が安定しないことがあります。

混合水栓の故障

ある特定の蛇口から出るお湯がぬるい場合、それは混合水栓の故障が原因かもしれません。

温度調節ハンドルの目盛りと実際の水温が一致していない、または混合水栓の内部の温度調節部品が劣化したり、不具合を起こしたりしている可能性があります。

浴槽の循環口フィルターが目詰まりをおこしている

お風呂の追い焚きをしても設定温度よりぬるい場合は、浴槽の循環口フィルターが目詰まりを起こしている可能性があります。

目詰まりを起こしていると、お湯がうまく循環せず、追い焚き機能が正常に働きません。定期的にフィルターの掃除をおこない、目詰まりを防ぐことが重要です。

給湯器の劣化・故障

給湯器の劣化や故障が、給湯器の性能に影響を及ぼす可能性があります。とくに給湯器の寿命が近づくと、部品の劣化が進み、結果的に給湯温度よりもぬるいお湯しか出なくなることがあります。

給湯器を長持ちさせるためには、定期的な点検が重要です。専門業者による点検を受けることで、早期に部品の交換や修理をおこなうことができ、給湯器の寿命を延ばすことが可能です。

給湯器のお湯が設定温度よりぬるいときの対処法

お湯がぬるくなってしまった場合、以下の方法を試してみてください。

リモコンで給湯温度を高めにする

一番簡単に試していただけるのが、リモコンで給湯温度を高めに設定する方法です。

オススメの設定温度は夏50℃・冬60℃

季節によって気温や水温が変わるため、給湯器の設定温度もそれに合わせて調整することが大切です。

夏場は外気温が高く、水道水の温度も比較的高めなので、50℃に設定すれば十分な熱さのお湯が得られます。

しかし、冬場は外気温も水道水の温度も低くなるため、夏と同じ設定温度ではお湯がぬるく感じる可能性があります。

冬は、お湯が給湯器から浴槽やシャワーまで運ばれる間に、配管を通じて放出される熱がとくに大きくなるためです。冬の設定温度は、高めの60℃がおすすめです。

サーモスタット湯水混合栓は構造上10℃以上高めの設定が必要

サーモスタット混合栓は、お湯と水を混ぜて吐水温度を調整する仕組みです。そのため、水を全く混ぜずに吐水することはできません。

サーモスタット混合栓を使うと、必然的にリモコンで設定した給湯温度よりも吐水温度が低くなるため、使いたいお湯の温度よりも10℃以上高く給湯温度を設定することをおすすめします。

「やけどをするかもしれない」、「お湯がもったいない」と感じるかもしれませんが、温度調整はサーモスタットによって自動的に行われるため心配はいりません。

給湯器の沸き上げ設定を見直す

日常的にお湯がぬるく感じる場合、給湯器の沸き上げ湯量が少なすぎる可能性があります。沸き上げ湯量を「多め」や「たっぷり」などに設定し直すことをおすすめします。(機種により呼び方が異なるため、詳しくは取扱説明書をご覧ください)

給湯器のお湯の使い方を見直す

少しの心がけで給湯器のお湯を適温でご利用いただける可能性があります。

  • 家族間でお湯を使用するタイミングを分散させる
  • シャワーやお皿洗い中はこまめにお湯を止める
  • 節水シャワーヘッドに交換する

給湯器のメンテナンス・点検をおこなう

給湯器を快適に、そして長くご使用いただくためには、給湯器のメンテナンスや点検が非常に重要です。

自分でおこなう日常のお手入れはもちろん大事ですが、専門業者による定期的なメンテナンスを受けることで、給湯器をより安心に長くご使用いただけます。

設定温度よりぬるい症状が改善しないときは専門業者に連絡を!

給湯器のお湯が設定温度よりもぬるいと感じる場合、配管の放熱やサーモスタット水栓の構造が影響している可能性が大きいです。

試していただきたい対策をまとめると、以下の3つになります。

  • 設定の見直し: 温度や沸き上げ湯量の設定を見直す
  • お湯の使い方の見直し:同時に複数箇所でお湯を使わないなどお湯の使い方を工夫する
  • 定期的なメンテナンス・点検:自分でおこなうのはもちろん専門業者による定期点検も受ける

これらの対策を試してみても、まだ給湯器のお湯が設定温度よりぬるいと感じる場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。

給湯器を10年以上使っている場合は、症状が現れていなくても部品の劣化が進んでいる可能性が大きいです。この機会に、専門業者のプロの目で給湯器を点検してもらうことをおすすめします。

ファーストコールでは他社が取り付けたエコキュートや電気温水器も点検を受け付けています。是非、お気軽にお問い合わせください。

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