エコキュートは掃除などのメンテナンスが大変って本当?
うっかり忘れて掃除をしないとどうなるんだろう…
エコキュートの掃除は複雑で面倒なイメージをもっていませんか?実際には、どのような掃除が必要なのでしょうか。
今回は、みなさんが持たれている「エコキュートのお掃除に関する不安や疑問」を解消いたします。掃除をしないと生じるかもしれないトラブルや、具体的な掃除手順などについて解説いたします。
エコキュートのお手入れで寿命が変わってきます
エコキュートの魅力は、長期間使えば使うほどランニングコストが抑えられるところです。適切な掃除をおこなえば、エコキュートをより長くお使いいただけます。
エコキュートのお掃除は、意外と簡単。取扱説明書やメーカーのウェブサイトで提供されている掃除手順を見ながら同じように操作するだけです。
またお掃除のタイミングで一緒に点検をおこなえば、時間も手間も短縮できます。自分でメンテナンスをおこなうのが不安な場合は、知識やノウハウが豊富な専門業者に依頼しましょう。
エコキュートの掃除をしないとどうなる?5つのデメリット
エコキュートが故障しやすくなる
エコキュートが故障しやすくなる原因として、「スケール」という非常に硬い水垢のような物質があげられます。これは、水道水中に溶けているミネラル分が沸き上げにより濃縮し、析出されたものです。
このスケールを放置していると、貯湯タンクや配管などに付着・堆積していきます。スケールが水路を閉塞させた場合、熱交換効率の低下を引き起こす原因となります。
熱交換効率が低下すると機器への負荷が増え、さまざまな故障の原因になってしまうのです。
電気代や水道代が高くなる
スケールにより熱交換効率が低下すると、お湯を沸かすために必要な消費電力が増え、よけいな電気代がかかってしまうことに。
また、配管や部品などへのスケールの付着は、金属部品などの腐食の原因となります。気が付かないうちに腐食した部分から水漏れが発生し、水道代が高くなる可能性が高まります。
水位センサーが正常に作動しなくなる
水量を検知する水位センサー、ふろ配管や浴槽フィルターが汚れていると、水位センサーが正しく作動しません。
そのため設定した水位よりも多くなったり少なくなったり、浴槽からお湯があふれてしまうことがあります。
エコキュートから騒音が発生する
適切なメンテナンスが行われなかった場合、エコキュートの熱伝導率が低下し、設定温度に達するために通常よりもファンモーターに大きな負荷がかかる可能性があります。その結果、振動や音が増大して、騒音問題に発展しかねません。
お湯にごみが混じるなど水質が悪くなる
追い焚きの配管は、雑菌が繁殖しやすい環境です。雑菌は、皮脂汚れや入浴剤の成分をエサにして増殖します。菌の中には、健康に重大な被害をおよぼす可能性のあるレジオネラ菌なども存在します。
エコキュートの掃除項目と手順
エコキュートを、より長く気持ちよく使い続けるために、定期的な掃除をしましょう。今回は、一般的な掃除項目と手順の概要のご紹介です。
※実際にお掃除される際には、必ずお使いの機種の取扱説明書ををご確認ください。
(1)浴槽フィルターの掃除(日常)
浴槽フィルター(浴槽循環口)は、湯船の垢や髪の毛などが追い焚き配管の中に吸い込まれないようにするための部品です。左側にまわすと取り外すことができます。表裏をブラシでこすり洗いし、よくすすいで元に戻しましょう。
(2)ふろ配管の掃除(半年に1回)
フルオートタイプのふろ配管掃除に使用する洗浄剤は、メーカーが販売している純正品か、ジョンソン株式会社から発売されている「ジャバ(1つ穴用)」を使用すると安心です。
ジャバは、主要なエコキュートメーカーから推奨されていますが、必ずエコキュートの取扱説明書に従って洗剤を選びましょう。
頻度は少なくとも半年に1回。できれば1〜2ヶ月に1回のふろ配管洗浄が理想的です。とくに入浴剤を頻繁に使用する場合は、ふろ配管が汚れやすくなるので、こまめな掃除が必要となります。
また、フルオートのエコキュートには「自動ふろ配管洗浄」という機能が備わっています。お湯を抜くたび、ふろ配管をきれいなお湯で洗い流してくれるので、設定は「ON」にしておきましょう。
(3)リモコン、ヒートポンプユニット、貯湯ユニット表面のお手入れ(日常)
乾いた布、または水を含ませて絞ったやわらかい布で、表面を優しく拭き取ります。汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤を含ませて固く絞った布で拭き取ってください。
(4)貯湯タンクの水抜き(年に2〜3回)
貯湯タンクのお湯を手動で2分程排水することで、タンク底に溜まったスケールなどの沈殿物を押し流します。脚部カバー(化粧カバー)がついている場合は、取り外してから水抜き作業を始めてください。
(1)漏電遮断器を「切」にする。
(2)給水配管止水栓を閉じる。(給水配管止水栓の取り付け位置は、設置業者によって異なるので、見つからないときは販売店に確認が必要。)
(3)逃し弁レバーを上げる 。
(4)排水栓を開き、約2分間排水する。(排水管は貯湯タンク本体についている。)
(5)排水栓を閉じる。
(6)給水ストレーナーをはずす。
(7)ストレーナー(フィルター)を水洗いして元の場所に取り付ける。
(8)給湯配管止水栓を開いて貯湯タンクを満水にする。
(9)排水口から水が出始めたら満水なので逃し弁のレバーを戻す。漏電遮断器を「入」にする。
(10)室内の水栓のお湯側を開いてお湯が出ることを確認する。
(5)ヒートポンプユニットのドレンホースの掃除(年に2〜3回)
ドレンホースに落ち葉や泥が詰まっている場合があります。結露水が正常に排水されないと、基盤が壊れる可能性があります。とくに冬季は結露水が増えますので、秋のうちにドレンホースのお掃除を済ませておきましょう。
エコキュートのお手入れに関する注意とポイント
お使いのエコキュートの取扱説明書に記載された手順を必ず守る
エコキュートのお手入れ手順を守らないと、高温のお湯が噴き出し、やけどする危険性があります。メンテナンスは必ず取扱説明書を見ながら行ってください。
ふろ配管洗浄には推奨される市販の洗剤を使用する
ふろの配管洗浄には、必ず専用の洗剤を使用してください。故障の原因となる自己流の洗剤の使用は危険です。例えば、クエン酸は配管にダメージを与えるので避けるべきです。
エコキュートの設置場所はお手入れしやすい場所にする
エコキュートを設置する際は、お手入れしやすい場所を選びましょう。奥まった場所や狭いスペースに設置すると、ついついメンテナンスを怠りがちになります。日常的に目につく場所に設置することで、いち早く水漏れに気がつくこともできます。
お手入れが難しい場合はエコキュート専門業者への依頼を!
説明書を読んで手順を調べたり、貯湯タンクの水抜きをしたり……
エコキュートのお手入れが煩雑で難しい!忙しくて時間がない!という方もいらっしゃるでしょう。そんなときは無理せず、エコキュート専門の業者へご依頼ください。
ファーストコールでは、エコキュートのお手入れのご相談も承っております。何かご不明な点があれば、ぜひ弊社にお気軽にご相談ください。
専門業者による定期点検でエコキュートを長持ちさせましょう
訪問営業を装った高額な掃除代の請求に注意!!
最初は「無料点検」とうたっていても、後から高額な掃除代の請求をしたり、しつこく商品を売りつけたりする詐欺まがいの訪問営業が全国で報告されています。
エコキュートを購入する際は、将来のメンテナンスもおまかせできる、信頼性できる業者を選びましょう。
エコキュートのメンテナンスは信頼できる専門業者にご依頼を
ご自身でおこなう日常の簡単なお手入れと、知識や経験が豊富な専門業者による定期的なメンテナンスで、エコキュートは長く安心してご使用いただけます。
ファーストコールでは、アフターサービスも重視しています。エコキュートへの買い替えを検討している方は、ぜひ弊社にお気軽にご相談ください。
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