近年、多くの方が選ばれるようになった「エコキュート」。しかしインターネットを見てみると、
「エコキュートはオススメできない」
「エコキュートは後悔する」
といったネガティブなキーワードがチラホラ見受けられます。
どうやら実際にエコキュートを導入したら後悔するのではないか?止めておいたほうがいいのではないか?と迷われている方が多いようです。
実際のところ、エコキュートはオススメできない?
結論からお伝えすると、エコキュートは非常におすすめの給湯システムです。
実際、2016年度以降出荷台数が伸び続けています。
参考:日本冷凍空調工業会HP 「家庭用ヒートポンプ給湯機(エコキュート)国内出荷実績」
後悔しないためにも、エコキュートのメリット・デメリットをしっかりと把握し、特徴を理解した上で導入していただくことをオススメします。
今回の記事ではエコキュートの導入を検討している方に向けて、後悔しないエコキュート選びのポイントを詳しく解説します。
エコキュートはおすすめしないと言われる理由・デメリット
導入するための初期費用が高め
エコキュートの導入費用は、工事費込みで50万円前後が目安です。一般的に、電気温水器やガス給湯器と比べると、初期費用が多くかかります。ただしエコキュートは他の給湯器と比べて、月々の光熱費が安いところが魅力です。
例えば電気温水器と比較すると、エコキュートは約1/3の電気消費量でお湯を効率的に沸かせます。エコキュートは初期費用が高額ではありますが、ランニングコストで初期投資分を回収し、その後はお得な電気代で使用できます。
夜間に電気料金が安いプランへの変更が必要
エコキュートは夜間にお湯を沸かして貯め、昼間に利用するシステムです。このため、エコキュートユーザーは夜間の電気料金が低いプランに変更するほうがオトクですが、変更手続きが面倒でデメリットに感じる方もいらっしゃるでしょう。
また夜間の電気料金が安いプランは、昼間の電気料金が高い傾向があります。昼間活発に電気を使用されるご家庭は電気代が高くなる可能性もありますので、プランの変更はライフスタイルに合わせてご検討ください。
湯切れの可能性がある
エコキュートはお湯をためて使う給湯器です。そのため一時的に使用量が増え、タンクのお湯がなくなってしまうと、お湯を使うことが出来なくなる「湯切れ」を起こす可能性があります。とくに、長時間のシャワー使用や急な宿泊者など、通常を上回るお湯の使用にはご注意ください。
ご契約の電気プランによりますが、一般的には昼間に沸き増しをおこなうと割高な電気を使用することになるので注意が必要です。
設置スペースがある程度必要
通常タイプ | 高さ 1,850 mm / 幅 700 mm / 奥行 795 mm |
省スペース・スリムタイプ | 高さ 2,200 mm / 幅 630 mm / 奥行 730 mm |
エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットの2つで構成されています。上記の通り貯湯タンクだけでも、省スペース・スリムタイプでも、一定のスペースが必要です。
ご自宅へ設置できるか不安な場合は、専門業者に現地調査をして判断してもらいましょう。
エコキュートで沸かしたお湯はそのまま飲めない
エコキュートのタンクに貯められているお湯は、沸かす過程で塩素が取り除かれ、飲用として水道法の基準から外れてしまっている可能性があります。
そのため、貯湯タンク内のお湯を飲用するには、念のために煮沸しなければなりません。
騒音トラブルの可能性がある
エコキュートにおける騒音トラブルの主な原因は、ヒートポンプユニットから発生する「低周波音」です。この低周波音は、コンプレッサー(冷媒を圧縮して熱を発生させる機械)とファンの両方で発生します。
感じ方は人によって異なるため、「うるさい」と感じる人もいれば、「全く気にならない」という人もいます。
エコキュートをおすすめする理由・メリット
ランニングコストが安い
エコキュートの最大の魅力は、そのランニングコストの低さ。エコキュートは空気中の熱を利用してお湯を沸かすため、電気消費量が少なく済みます。さらに、使用する電気は夜間のお得な電気料金です。
そのため、他の給湯機器と比較してもエコキュートはランニングコストが非常に経済的と言えるでしょう。
断水などの非常時に貯湯タンクから水を取り出せる
停電や断水などの非常時には、エコキュートの貯湯タンクから湯水を取り出すことができます。貯湯タンクは常に満水状態であるため、家族で2〜3日分の生活用水が確保できるでしょう。煮沸すれば飲用も可能です。
火を使わない安心感がある
エコキュートは火を使わないため、火事のリスクが少なく、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の心配がありません。小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭でも、安心してご利用いただけます。
オール電化にするとガスの基本料を削減できる
エコキュートやIHクッキングヒーターなど、家庭内で使用するエネルギーをオール電化にすると、ガスの基本料金が不要になります。光熱費を一本化できるため、支払いなどの管理がしやすくなるのもメリットです。
補助金で安く導入できるケースがある
エコキュートは高額なものの、補助金制度を活用すれば、省エネで高機能な機種が手頃な価格で購入できます。ただし、補助金事業には予算の上限や実施期間などが定められているため、常に情報のアンテナを張っておく必要があります。
補助金制度にも詳しいエコキュートの専門業者に事前に相談しておくと、情報が手に入りやすく、すぐにエコキュート導入のために行動できます。
経済産業省の最新の速報(2023年11月10日時点)によると、2024年度のエコキュートや電気温水器の補助金が令和4年度よりも増額されることが決定しました。
補助金支給対象となるエコキュートのメーカーと型番は、給湯省エネ事業の公式ホームページより検索できるので、ぜひご覧になってみてください。
後悔しないエコキュートの選び方
貯湯タンクの容量にゆとりをもつ
エコキュートは通常、使用量を学習し、適切な量のお湯を自動的に沸かします。しかし、いつもより多くお湯を使ってしまったときや、冷え込みが厳しい冬場には湯切れを起こすことがあります。
そのため設置する貯湯タンクの容量には、ゆとりをもたせておくと安心でしょう。
必要な機能にしぼって初期費用を抑える
エコキュートを選ぶとき、あれこれ機能がついている機種に魅力を感じるものの、その機能の分高額になります。
無理なく予算内でエコキュートを導入するためには、ご家庭のライフスタイルに合わせて本当に必要な機能か?を考えながら選ぶことが重要です。ご不明点はエコキュート専門業者へご相談ください。
補助金の対象機種を選ぶ
エコキュートの導入に8〜13万円(要件による)の補助金が出る「住宅省エネ2024キャンペーン」が、令和5年度補正予算に盛り込まれたのをご存知でしょうか。
「住宅省エネ2023キャンペーン」におけるエコキュート導入補助額は5万円でした。一方、2024年のキャンペーンでは、その約2倍の補助額が出ます。既存の電気温水器を撤去してエコキュートへ交換する場合は、さらに5万円加算されます。
ただし「一定の基準を満たした高効率給湯器を導入する場合」に限りますので、詳しくはファーストコールへお問い合わせください。
エコキュートを上手に活用するポイント
家族構成やライフスタイルに合わせた機種を選ぶ
電気温水器の種類はワンルームタイプに設置する小型のものから、大家族向け(7人程度)まで、様々な種類とメーカーの商品があります。例えば、
・近い将来お子さんが生まれる(成長される)ご家族
・お子さんが巣立ったあとのご夫婦
・一人暮らし
など、ご家族構成やライフスタイルにあわせて、最適な機種が異なります。
今後のライフプランも見据えた機種をお選びいただくために、ご不明点はぜひファーストコールにご相談ください。
エコキュートの掃除・点検などのメンテナンスを欠かさない
エコキュートの導入の最大のメリットは、ランニングコストの低さです。他の給湯器と比べて高い初期費用を回収するには、「いかに長くエコキュートを使い続けるか」が鍵とも言えます。
エコキュートの安全と機能を保つには、定期的な点検や掃除などのメンテナンスが欠かせません。
ファーストコールでは、エコキュート設置後、無期限で無料点検にお伺いしています。エコキュートに関するご質問は、迅速な緊急修理などアフターフォローが万全なファーストコールへお気軽にご相談ください。
\福岡県・大分県・熊本県・佐賀県・長崎県・宮崎県・鹿児島県・山口県・広島県に対応!/